「トヨタ自動車が過去最高の2.4兆円の利益になる見通し」
このニュースを見て、私は「さすが」「そうだうな」と驚くことなく、納得した。
ニュースでは「法人税の減税効果」しか取り上げないが、そんな表面上のことではない。
自動車のデザイン、品質により順調な売上増もあると思うが、やはり、TPS、トヨタ生産方式に基づく、原価低減活動によるところが大きいと思う。
「利益=売上-費用」の「費用=原価」である、原価を低減する活動が徹底しているからだ。
TPS(トヨタ生産方式)は、企業としての根幹、DNAで、他の会社が直ぐに確立できるものではない。
- 「欲しい物を、欲しいときに、欲しいだけ」
- 後補充生産方式
- かんばん
これを実現するための
- 平準化生産
- 人間性尊重
書いたり、言うのは簡単だが、これを実現することは相当、ハードルが高いし、尚且つ、愚直にやり続ける、その姿勢に脱帽どころか、神だ。
それ故の「最高益」、ナンバーワン企業だ。
上の5つのキーワードについては、追々、書きたいと思う。事例を交えて。
私は仕事柄、トヨタの工場も10回以上、見ているし、会社の社内も「平準化による、かんばんを使用した後補充生産方式」だ。元トヨタの管理職の方とも何人も話をしている。
私はこれまでも、トヨタを研究することで「どうしたら儲かるのか」を追求してきた。トヨタの社員より、トヨタのことを知っていると自負している。
そこで、たどり着いた答えが「原価管理」だ。しかも「儲かる原価管理」。そう、このサイトの名前でもある。
上の5つのキーワードに「原価」という言葉は出てこない。
上の5つのキーワードを「思想や念頭」に仕事、業務、作業をすれば、原価は自ずと下がるのだ。
当然、そのキーワードはどいうことなのか、具体的な事例を交えて、しっかり教育することは言うまでもない。
また、内部では原価低減に向けた、さまざまな取り組み、仕組みがある。
- 原価企画
- 変動経費の原単位予算管理
- コストテーブル(標準原価)
- 儲かるIE
など。
更に会話では「それをやって儲かるのか?」と、よく言う。
原価が発生する生産現場には「難しい、面倒な原価計算は意識させない」ため、そして「誰でも理解し易い言葉」として、思想や理念、合言葉として伝えているのだ。
他の会社や中小企業で、トヨタでやっている「原価管理」は出来ない。
でも、出来ることから始めるべきだ。
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