スループット会計で最も重要な「スループットの最大化」。
それは、どのようにすればいいのか、説明します。
「スループット」とは、売上から材料費を引いた金額で、以下の計算式で表します。(再掲)
スループット = 売上 - 材料費 - その他の変動費
又は
スループット = 販売価格 - 材料費 - その他の変動費
スループットを増やす、最大化するには、売上を増やす、即ち「お客様に売れる製品の生産、出荷量を最大化」すればいいことになります。
「当然、当たり前だ」と聞こえてきそうですが、貴社では最大化が出来ていますか?
一見、単純なことですが、実は簡単ではありません。
ちゃんと認識していない最大化
通常、工場では複数の工程を通って生産、出荷されています。
この工程の中に、生産、出荷量の最大化を阻害している工程があります。
それが、ボトルネック工程で、工場全体の生産、出荷量は、ボトルネック工程の生産能力で決まってしまうのです。
遠足で最も歩くのが遅い子供、鎖の最も弱い輪で、例えられます。
しかし、多くの企業、工場では、ボトルネックを認識せずに(認識していても)、すべての工程を平等に改善、自働化します。
ボトルネック工程以外を改善しても、生産能力を上げても、工場全体の生産、出荷量は増えないのに、投資、経費、工数を掛けて改善します。
出荷、売上が増えないのに、お金は減るため、儲かりません。儲けの最大化を阻害しています。
経理の根拠の無い、弱い、計算しただけの予算、やる事に意味を求めるQCサークル、改善提案制度などで育てられた会社、人員では仕方ありません。
「改善」と言えば、すべて正しく聞こえます。
しかし、上のボトルネック工程を認識し、少し考え方を変えるだけで、儲かるのです。
スループット会計では
工場全体の生産、出荷量を最大化するために、ボトルネック工程の生産量が最大限となるように、工場内の改善努力を集中させる。
ボトルネック工程が停止しないように(稼働率100%)、あらゆる方法で改善する。
これが基本の考え方で、ル-ルです。
反対に、ボトルネック工程以外は、何も改善しない。ということです。
たったこれだけです。言われてみれば、その通りと納得すると思います。
ボトルネック工程が分かるツール
さて、それではどうやって、ボトルネック工程を見つければいいのでしょうか?
しかし、「いざ、やってみよう」と思っても、どうすればいいのか、分かりません。
EXCELで、どんな管理シートを作成すればいいのか、分かりません。
私共には、ボトルネック工程が今すぐ簡単に分かる商品、ツールがあります。
今すぐ「儲かるスループット会計」を始めましょう。