「標準」の重要性 「経営の標準」とは

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標準とは

「標準」とは? と聞かれ、何て答えますか? 何を思い浮かべましたか?

「標準」は、私達が進むべき道、方向の基準です。

どうしたら良いのかな? と迷った時の道しるべです。

具体的には、ルールや規程、要領です。法律や条例も標準です。

もっと身近な物では、仕事のマニュアル、作業手順書、標準時間、ゴミの日の曜日や種類が記載されたチラシなども標準です。

「標準」の通りに実施すれば、上手くいく、良い結果になる、成功する内容が書かれている物です。

この時点で「標準」は、とても重要だと分かります。

改善

しかし、時には「標準」の通りに実施しても上手く行かない、失敗する事もあります。

これは「標準」が古いままだからです。

「古いまま」とは、「標準」を作った時と今では、状況が変わってしまったにも関わらず、「標準」を変更、改定していない状態です。

自分達は変わっていなくても、周りは絶えず変わっています(継続的改善)ので、標準は古くなってしまいます。

だから、当然、「標準」の通りに実施すると失敗します。周りの変化は神様にもコントロールできません。

日本はトヨタを始め古くから、この失敗があると同じ失敗を繰り返さないために「改善」します。(再発防止)

「改善」とは、「標準」を現状に合わせること、現状を表すことです。

「改善活動」とは、今ある「標準」を良いものに、失敗しないために変更、書き換える活動の事です。

そして「標準」を使用して全員に教育をします。

だから、誰が作っても、誰がやっても、良い品質、良い作業ができます。

これが「日本品質」です。

標準のまとめ

と言うことは、

  • 「標準」が無いと、上手く行っているのか、成功なのかが分からない。
  • 「標準」が古いと、上手く行かない、失敗する。
  • 「標準」が無いと、「改善」ができない。
  • 「標準」が無いと、良くならないし、成長しない。

「標準」は仕事だけではなく、生きていくために、とても重要なものですね。

「経営の標準」とは

さて、こんなに重要な「標準」ですが、多くの企業で「経営の標準」が整備されていないのです。または古いままです。

製造現場や間接部署には、「標準を作れ」「標準が無いと良い品質の物ができない」「改善活動(標準を変える)をしよう」と言っているのに、言っている経営側に標準が無いのです、

「経営の標準」とは「標準原価(標準利益)」のことです。

幾らで造れば、幾ら利益が出る(成功する)。

減益や赤字になったら、どこが悪いのか、今ある「標準原価」と現状を比較して改善しなければなりません。

しかし、多くの会社には「標準」がありません

  • どの工程や作業が悪くて、減益、赤字になったのか?
  • どの製品や工程が現状と合わないために、減益や赤字の販売価格で売ってしまったのか?
  • どこの人材、どの設備に投資して減益、赤字になったのか?

減益、赤字の理由が分からないのです。

経営の標準である「標準原価」が無い、又は、どんぶり勘定だからです。

多くの会社では

論外ですが多くの会社では「損益計算書」で減益、赤字を把握しています。

「損益計算書」は会社全体を表す概算で「標準」ではありません。

更に「損益計算書」は現状を正しく表していません

標準となる「標準原価」がない会社は、当然のように経営は失敗します。上手く行きません。減益や赤字になります。

経営品質は向上どころか、悪化します。不良として流出しないから分かりません。

「損益計算書」で経営判断しているのですから。

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