原価計算の計算手続き②

原価計算の計算方法として、「計算の手続き」を説明します。

「その②」です。「その①」はこちらです。

「原価計算」とは、会社で生産している製品1個の原価を計算することです。
会社の利益や赤字の内訳、要因を捉え、改善するためです。

参考リンク  原価計算の必要性

原価計算は、「原価費目 ⇒ 部門 ⇒ 工程 ⇒ 製品」という流れで、集計、計算します。

3.工程別原価計算

部門別に集計、配賦した費用を基に、次は「各工程」に集計、配賦します。

簡単に言うと、「部門別原価集計表」 の金額を、加工設備の台数に割り振ります。
部門制を取っていない場合には、「全社」の原価集計表を基に、工程別に集計、配賦します。

基本的な考え方は、前回の「2.部門別に集計(配賦)」と同様です。

購入した物、発生した費用の工程が明確な場合には、単純にその工程に集計します。これが「直接費」です。

  • 加工設備(NC旋盤など)の減価償却費やその修繕費など
  • 加工設備(樹脂成型機など)でのみ使用する、治具や工具など

費用の配分、配賦

購入した物が、各工程で共通に使用している場合は、発生した費用を各工程に配分する「配賦」という手続きを行います。これが「間接費」です。

  • 各工程で共通して使用する、建物やフォークリフトの減価償却費や倉庫の賃貸料など

費用を配分、配賦するためのルール、基準を「配賦基準」と言います。
「配賦基準」は、費用の発生形態など、会社の実状に合わせて「原価費目毎」に設定します。

例えば、建物の減価償却費を各工程に配賦する場合には、設備を設置している「面積」を配賦基準にします。

配賦計算の(例)を以下に記載します。

○○製造部の建物使用面積:60㎡
○○製造部に配賦した建物の減価償却費:6,000,000円 の場合

○○製造部
の工程
設置面積
(配賦基準)
建物の減価償却費
配賦金額
NC旋盤① 8㎡ 2,400,000円
NC旋盤② 12㎡ 3,600,000円

<NC旋盤①の計算式>
2,400,000円 = 8㎡ ÷ (8㎡ + 12㎡) × 6,000,000円

原価費目によっては下図のように、配賦基準に「生産数」や「加工時間」を使用します。

以上の計算手続きを行うと、下図のような「工程別原価計算」が完成します。

次回は最終目的、ゴールとなる「4.製品別原価計算」です。

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