「原価計算」って、こんな感じ
原価計算は、商品、製品を一個作る(サービスを一回提供する)のに、掛かる費用、コストを計算することです。
費用やコストには色々ありますが、まずは分類すると「材料費」「労務費」「経費」になります。
計算例
分かりやすいように、例えば、上の「付箋紙」(ふせんし、ポスト・イット)の原価を例に説明します。
「リンゴ」の形をした「ふせん」を作る(製造する)場合の原価を例にすると、
その「ふせん」の作り方(製造工程)は、
1.四角い紙を買ってきて、「リンゴ」の形に切り抜く
2.切り抜いた「りんご」の紙を225枚集めて、のり(糊)を付ける
で完成するとします。
この時の費用、コストの対象は
●材料費は「四角い紙」や「のり」(糊)の購入代金
●労務費は「ふせんを作る人の給料」
●経費は「作業机」と「ハサミ」の購入代金
になります。
それでは、具体的に「リンゴ」の形をした「ふせん」の原価を計算してみると、下表のようになります。
すごい、ざっくりですが、考え方はこのようになります。
分類 | 費用 | 使用量 | 原価 |
---|---|---|---|
材料費 | 四角い紙の購入金額 | 1円/枚 225枚分 |
225円 |
労務費 | 1工程目で切り抜く人 の給料 | 1枚切るのに1円 225枚分 |
225円 |
経費 | 1工程目の作業机と ハサミの購入金額 |
他の「ふせん」にも使用する | 15円 |
材料費 | のり(糊)の購入金額 | 他の「ふせん」にも使用する | 5円 |
労務費 | 2工程目で、のり(糊)を付ける人の給料 | 225枚を集めて、 のりを付けるのに |
20円 |
経費 | 2工程目の作業机の購入金額 | 他の「ふせん」にも使用する | 10円 |
合 計 | 500円 |
「リンゴ」の形をした「ふせん」1個の原価は、500円です。
これに、利益50円(例えば、原価の10% 500円×10%)を加えて、文房具屋で550円で売ります。
イメージが付きましたか?
この原価計算は「自動車」や「冷蔵庫」、「ハンバーガー」「ネジ」でも同じように計算します。
また、サービスで言うと「自動車の修理代金」や「クロネコヤマトの運賃」なども同じように計算します。
ちゃんと、算出式で書きます。
原価 = 材料費 + 労務費 + 経費
価格 = 原価 + 一般管理販売費 + 利益
この世の中、ほとんど(!)の「物」や「サービス」の「原価」と「価格」は、この算出式で計算されています。