金型や試作品、小ロット製品を「一点物」などと呼びます。
この一点物の製作に掛かる費用、一点物を1個製作する場合のコストは、ちゃんと正確に算出できていますか?
私の経験と感覚では、9割以上の会社で、正確な計算が出来ていません。
なぜか?
金型費、試作品など、一点物の計算方法が分からないからです。
仮に分かっていたとしても、正確に計算しているつもりで、実は考え方を間違えています。
または、どんぶり勘定です。
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ここからは「金型費」を対象に説明しますが、治具費、試作品、家具など、その他の小ロット製品、商品の「一点物の全般」が対象です。
金型費は、その金型を取り扱っている場面で、見方が少し変わります。
何れも、金型の原価を算出することが基本となります。
- 自社で内製 ・・ 金型の内製原価(資産計上評価額)
- 金型の製作会社 ・・ 金型の売上価格、販売価格
- 金型を購入している場合 ・・ 金型の購入価格
- 金型を支給している場合 ・・ 金型の支給価格
金型費を算出する場合に課題となるのが、量産品とは異なり、
- 受注生産の一品物だけど?
- 一点物だから設計費をどのように計算するのか?
- 金型製作工程の稼働率は60%だけど、費用の回収はどうする?
- 金型はリシンクして再生使用するけど、その費用はどうする?
等々、量産品の原価計算とは異なる、「金型」特有の課題があります。
このような課題に対応しながら、金型費の原価(一点物の原価)は、通常、
個別原価計算
で算出します。
算出式は以下のようになります。
金型原価(円/個) = 金型設計費 + 材料費 + 加工費
金型販売価格(円/個) = 金型原価 + 一般管理販売費 + 利益
金型費は特に、「加工費」「工程加工費」をクリアすることが第一関門です。
「儲かる個別原価計算」で加工費を算出すれば、「金型製作工程の稼働率」の課題に対応できます。
金型製作工程は量産工程と異なり、毎日、朝から晩まで8時間、金型を製作しているとは限りません。
ほぼ毎日製作し、90%以上の稼働率の場合は、読み飛ばして構いません。
「儲かる個別原価計算」で「工程加工費」を算出する際に、各工程の「標準稼働率」を、実際の稼働率(60%など)に設定して算出してみます。
そうすることで、足りない稼働率(30%など)の加工費分を回収するために、レートを高く算出することができます。
「儲かる個別原価計算」は、稼働率や加工費を変更しながら、原価、価格が幾らになるのか、簡単に何回でも算出するシミュレーションが可能です。
但し、稼働率60%の金型費では、コスト競争力がありません。
よって、金型製作の受注数を増やし、稼働率を上げることが真の課題で、他社の金型加工も受注するなど、受注活動が具体的なアクションプランになります。
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