先日、「AIの最新動向及び活用方法」というタイトルで、セミナーに参加してきました。
株式会社クロスコンパス・インテリジェンス(XC)
佐藤聡社長の講演でした。
驚いた。
とりわけ、製造業の現場に来るのも、まだ先の話しだと。
違っていた。
もう既に、色々な会社(製造業)が、この「株式会社クロスコンパス・インテリジェンス(以下、XC)」と協業し、製造現場でAI(人工知能)を活用し、実績を上げている。
株式会社クロスコンパス・インテリジェンス(XC)は
XC社は、AI(人工知能)のベンチャー企業で、「誰もがAIを活用できる社会へ」として、ディープラーニングによるコンサルティングやプラットフォームの構築を行っている。
https://www.xcompass.com/
週刊東洋経済 2017年2月18日号にて、「ベンチャー沸騰! 日本を変える100社」の「人工知能」分野で、取り上げられた。
NIVIDIAが公表した「DEEP LEARNING STARTUPS」にて、ディープラーニングの注目ベンチャー企業にも名前があげられているようだ。
製品としては、”人工知能(AI)を簡単生成できる製造業向け開発環境「M-IX」”をリリースしている。ことからも、製造業に力を入れている。
難しいのは、学習する前のニューラルネットワークを作ること。いくら、IoTで情報収集して、クラウドに溜めても、学習できなければ意味が無い。その学習には、ニューラルネットワークが必要で、これらのコンサルタントを行っている。
XC社の製造業でのAI活用事例
さて、製造業でのAI活用事例ですが、各社の生産設備から収集した、
- 製造業A社の電圧データの計測値
- 製造業B社の異音検知を目的とした音響データの計測値
- 化学プラントでの原料投入タイミング、加熱時間、温度の計測値
などのデータを、ディープラーニングで学習させ、人間では発見できなかった異常を検知することができたという。
更に驚いたのは、
このディープラーニングの学習結果を、生産設備の制御装置に組み込んで、自動制御しているという。
そう、生産設備の制御装置は、マイコンによる組込装置(制御系)であるから、その組込装置のプログラム、フラッシュメモリ等へのパラメータ登録に、ディープラーニングの学習結果が使われている。
まだ先の話しではなかった、実用している。
まとめると、
生産設備から数us、ms間隔でデータ収集を行い(IoT)、ビックデータとして記録、保管し、ディープラーニングで学習、解析し、結果を制御装置に組み込んで、生産設備を制御している。
もう、AI(人工知能)を使用したシーケンス制御が確立している。
これらの経験、実績を基に、先の「M-IX」の製品化に至ったという。
驚いた。自分だけ?
自分は、原価、原価計算のプロであるが、組込み制御系のエンジニアをしていた事もあった。
まさか、組込み制御装置とAIが連携する時代が、こんなに早く来るとは。
製造業の皆さん、今すぐ、データを収集しましょう。
まずは、データが無いことには、AIも活用できません。
最後に
いつも、毎回、思うのは、言わせていただくのは、これで、
- 品質は向上する。
- 稼働(可働)率は向上する。
- 不良、チョコ停、設備トラブルの工数は削減される。
但し、これで、
- どれだけ儲かるのか?
- それは、何時からどの位、利益に貢献するのか?
も見極めていく必要がある。
それを見極めるのが「儲かる原価計算」で、「儲かる実際原価計算」で、現状の原価とAI導入後の原価を比較し、更にその先を見通すことが必要です。
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