概要
「儲かる原価計算」は、「工程別・製品別 原価計算」です。
「儲かる原価計算」は、原価計算の原理原則をベースに、実際の実務で使える理論と道具の総称です。
発生した費用を、「工程」に集約、配賦し、その工程で生産した「製品」に費用を割り振る。
という方法で算出します。
原価が分かると、
1.「製品別原価」から「製品別損益」(製品毎の利益)が分かります。
2.赤字、利益の少ない製品、工程から、改善が必要な製品、工程が分かります。
3.製品、工程の治具、設備配置、多能工化、自働化などの改善を進めます。
4.儲かります。
下は、ある会社の損益計算書[例]です。
この会社では、2つの工程で、3つの製品を生産し、販売しています。
20○○年度 <年間> 損益計算書
勘定科目 | 金額(円) |
---|---|
売上高 | 18,000,000 |
材料費 | (省略) |
労務費 | 12,000,000 |
: | (省略) |
減価償却費 | 4,000,000 |
: | (省略) |
販売費及び一般管理費 | 1,200,000 |
営業利益 | 800,000 |
- どの工程、どっちの工程の「チョコ停」から、改善しますか?
- どの製品、どっちの製品の「治具」から、改善しますか?
- どの工程、どっちの工程に「多関節ロボット」を導入しますか?
- 稼働率、可働率だけで判断して大丈夫ですか?
- 本当に儲かりますか?
- 在庫が増えるだけではないですか?
- 等々
種類
「儲かる原価計算」の種類は
●実際原価計算
●標準原価計算
●見積原価計算
●個別原価計算
の4種類があります。
原価の目的、用途が異なりますので、計算方法もそれぞれ異なります。
「標準原価計算」
を行う、導入することを推奨します。